Archive for 2010年6月

twitterでアートを楽しむ

6月 27, 2010

最近、週末が忙しくなかなか美術館や博物館に行けておらず、ちょっと寂しい思いをしております。
その寂しさを紛らわしてくれる楽しみとなっているのが、twitter上に流れてくるart_fanさんのつぶやきです。
art_fanさんは、twitter上で、ネットで紹介されている作品の記事やビデオ・インスタレーションを、紹介してくれています。

美術館の展覧会では、知識と美意識がある人たちが、あるテーマにそって作品を選択し、展示方法を考え展示します。
こうした行為をキュレーション、これをキュレーターという人が勤めます。これは、非常に重要な仕事です。

art_fanさんのつぶやきは、こうしたキュレーションの行為と同様に価値があると思います。
紹介されている作品も非常に面白いものが多いので、一部、紹介したいと思います。

ホワイトボードを使用した、chris heldさんの『persian pallet』という作品です。
非常に細やかで、精密な作品です。
ページをみていただければわかりますが、その儚さがさらに細やかで繊細な印象を際立たせます。
http://www.designboom.com/weblog/cat/10/view/10623/chris-held-persian-pallet.html

もう一つは、ryohei yoshikiさんの『time of the sky II』という作品です。
遊び心、面白いコンセプトです。
もとは太陽の角度や色など空を見上げたり、日時計のような空の力を借りて計っていた時間。
現代では、無機質できっちりと計量されるようなった時間を、あえて感覚的に表現しています。
http://www.designboom.com/weblog/cat/8/view/10605/ryohei-yoshiyuki-time-of-the-sky-ii.html

最後は、ワールドカップにちなんだ作品です。
幻想的で、カッコいいです。
エントリーの最後には、作品の製作過程が紹介されていますが、完成した作品から見るとその製作過程は地味で、ちょっと滑稽です。
http://antenna7.com/businessnews/2010/06/lapppro-nike.html

実際に作品を観ることができなくても、こうした面白い作品をweb上で見ることできるだけでも、結構、満足できるものです。
作品によっては、海外のもので日本では見ることができないものも観ることができます。

twitter上では、art_fanさんをはじめとしていろいろな方が、おもしろい作品をつぶやいて教えてくれます。
みなさんも興味があったら、魅力的な作品をつぶやいてくれる人をフォローして見てください。

ランキング参加中。気に入ったら一押しお願いします!
人気ブログランキングへ

アジャイル本読会@勉強会カンファレンス2010

6月 20, 2010

昨日、2010/06/20(土)に、勉強会カンファレンス2010に参加しました。
普段から参加しているAgile本読会の会場が、勉強会カンファレンスの会場内になっていたため、カンファレンスに参加することになりました。

Agile本読会では、『FEARLES CHANGE』という本を読んでいます。
この『FEARLESS CHANE』という本は、組織変革を考える人たちが、その本懐を成し遂げるための49のパターンを紹介している本です。
パターンとは、日本語でいうところの「定石」という言葉に意味合いが近いと思います。
『FEARLESS CHANE』では、組織を改革しようとする人が、その最中の問題や状況において、効果的な対応策や態度、をパターンと紹介しています。

今回の読書会では、EvangelistとStudyGroupという2つのパターンを読み、そのパターンについてディスカッションを行いました。
読書会で特に盛り上がったのは、Evangelistパターンについてです。

このEvangelistというパターンは、初期の行動においてとるべきパターンです。
Evangelistは、組織に導入したいという自分が見つけた新しいアイデアに強い情熱を抱いている人です。
そして、組織を変革するためには必要不可欠な存在でもあります。
とはいえ、このパターンは非常に難しい、といえます。

まず、第一に情熱を持ち続けることは難しい、ということです。
というのは、組織に変化を持ち込むことには、その情熱をかき消すような障害がたくさんあるからです。
たとえば、今回の勉強会カンファレンスに参加された方々は、社内もしくは社外に有益な勉強会を開催する方法を学ぼう、という情熱をもった方々が多かったと思います。
が、多くの不安を抱えているのも事実でしょう。
たとえば、
人が集まらなかったらどうしようか
会議室などの場所の使用許可がおりなかったらどうしようか
なによりも、
勉強会メールをまわしたらどんな反応をされるだろうか
という不安に苛まれることでしょう。

たいていの場合は、これらは杞憂におわります。
参加してくれる人も思った以上に集まり、参加者の意識も高いものです。

とはいえ、やはり「会社は勉強をするところではない」という考え方をする人もいます。
こうした人の意見が面と向かってではなく、噂話で自分の耳に入ってきたりするのです。
自分では、正しくて良いことをやっている、と思っていることに文句を言われるだけでも、大きなショックを受けます。
そして、「なんで自分はこんなことをやっているのだろう」と疑問をもち、当初の情熱が徐々に冷めてしまいます。
また、参加者が「仕事で忙しい」などの理由で一時的に減ったりしても、同じような感情に襲われます。

もう一つは、そもそも変化は急激に起きない、ということです。

特に成功している、正常な組織は、急激な変化など望みません。
成功している企業ほど、いかに自社内に変化を起こし続けるか、を課題としています。
成功体験があるほど、その体験にしがみつきながら、変化するタイミングを見極めようとします。
難しいのは、変化するべきタイミングは見極めることは難しいということです。
くわえて、見極めた後に組織全体がその変化に即座に対応することは、さらに難しいことです。

また、急激な変化はつねに犠牲が伴います。
たとえば、生命の進化の過程でも変化に対応したものが勝ってきた、といわれます。
が、実は、変化を最初に起こした生命が変化できなかった生命を淘汰した、ともいえるのではないでしょうか。
たとえば、突如、クビが急激に伸びたキリンが、中途半端にクビが伸びたキリンが食べるべき葉っぱを食べつくしてしまったために、中途半端に首を伸ばしたキリンは死滅してしまったのではないでしょうか。

会社でも急激な変化が起こる際には、多くの犠牲を払うことが多いように思います。
たとえば、倒産の危機によって多くの役員が退陣したり、多くの社員が退職に追い込まれたり、という事例は数多く見受けられます。

変化のために長い期間をかけなければならない、というのは、それだけでも情熱を冷めさせます。
情熱を傾けることがなかなか達成できない、というストレスは非常に大きく、失望も大きくなるものです。

強い情熱を持ちながら長期間、維持させる、これこそがEvangelistの資質です。
ですが、これは絶対、Evangelistだけではなし得ないことです。
なぜなら、Evangelistの情熱の炎を持ち続けるための燃料をどこからか調達しなければならないからです。
私は、このためにもパターンを学ぶことが有効だと思っています。
というのは、パターンによって自分がどのような状況に置かれているか、ということを冷静に把握できるからです。

今、自分がどのような状況に置かれているか

を把握できるだけでも冷静に今の状態を受け入れることができます。
とくに、厳しい状況であればあるほど、状況を受け入れられるだけで、冷静にもなれ、大きく傷つくこともなくなります。

あと1つ、重要なことは社外に自分の悩みを相談できる場、を持つことだと思います。
それを可能にするのが、さまざま行われている勉強会です。
社内で同じ問題意識をもっている人がいない、もしくは社内の人には言えない問題を抱えている、ということもありえます。
こうした悩みもまた、徐々に情熱をかりとっていきます。

勉強会に参加すると、「悩みを言う」ことは、「悩みを共有する」というポジティブな行為になります。
「愚痴をいう」ようなネガティブなものになりくいのです。
もしかしたら、参加者の人がおなじような問題をもっていたり、もしかしたら、すでに解決していてその方法を聞けるかもしれません。
こうした有益な情報交換の場をもつことも情熱をもち続ける一つの方法だと思います。

組織に変化をもたらすことは、長期の活動を覚悟しながらも、できるだけその進捗を早める努力を惜しまない、という非常につらく気を抜けない行為です。
そのような厳しくもやりがいのある道を選んだ方には、『FEARLESS CHANGE』と勉強会への参加がおすすめです。

ちなみに、Agile本読会は、隔週土曜日に都内で開催中です。
興味のある方は、下記のURLにアクセスし、参加登録されてみてください。
http://groups.google.com/group/agilebooks-reading?hl=ja
それでは。

ランキング参加中。気に入ったら一押しお願いします!
人気ブログランキングへ

主観重要、ビジョン重要@AgileJapan2010再演

6月 9, 2010

先日、2010/06/08(火)にAgileJapan2010基調講演の再演イベントに参加してきました。
AgileJapanで基調講演を行ったのは、野中郁次郎さんという方で、ScrumというAgile開発の手法には浅からぬ縁のある方です。
というのは、Scrumという開発手法の名前こそが、野中さんの論文の一文からとられているからです。

再演イベントは、その野中さんのお話を、チェンジビジョンの平鍋さんが記憶の限りお話してくれる、という聞き逃した身としてはとてもありがたい、イベントでありました。
以下にその感想をまとめたいと思います。

ちなみに、野中さんが発表に使用されたスライドは、以下で見られます。
http://www.slideshare.net/hiranabe/agilejapan2010-keynote-by-ikujiro-nonaka-phronetic-leadershipagilejapanjapanese

<「主観」重要>
物事を客観的にとらえる、という人は、冷静で、大人な雰囲気を感じさせ、理知的であるという洗練された人格を想像させます。
一方、物事を主観的にとらえる、という人は、芯が強く、自己中心的で、強い個性を備えた人格を想像させます。
主観と客観は双方ともに重要で、いわば中庸であることが求められるのですが、社会生活において、私たちは、妙に物事において客観性を重視しています。

特に会社での仕事は、システム開発のみならず、客観性が重視されています。
客観性、を付与するために多くの場合に行われるのは数値化です。
物事には、定量的なものと定性的なものとがありますが、会社のような組織では定量的なもの、つまり数値が重視されます。
売上額、利益率、ROI、稼働率、コートのステップ数など、会社という組織は、あらゆるものを記録し、数値化しようとします。
ある程度までは数値化は行われるべきですが、過剰に数値を集め、数値しか見ずに判断し始めると、マイクロマネジメントを引き起こしたり、現実とは大幅に乖離した常識で決断を行うようになったりします。

一方、数値化することで多くの人が、共通の視点で冷静にものごとを見つめることができる、という利点が生まれます。

たとえば、昨年が6億円の売上で、今年が4億円の売上であるならば、「去年は今年に比べて2億円売上が高かった」もしくは「今年は去年に比べて2億円も売上が落ち込んだ」と共通に認識することができます。この数値にたいして、「いや、今年のほうが売上が高い!」と主張することはできません。
これが、客観性の優れているところです。
つまり、会社という各々の違う価値観をもった人々が集まる場で、数値のような客観性があると信じられる基準があると、人々は合意を形成しやすくなるのです。
2億円の儲けがある仕事と20万の儲けがある仕事のどっちが会社を金銭的に豊かにするか?という点なら議論の余地はないのです。

しかし、JAVAによる開発とC#による開発どっちが面白い?という点については、議論の収束は容易ではありません。
面白いさ、という主観をめぐって「俺はこうが良い」「私はあっちが良い」などという話になるでしょう。
かろうじて、アンケートをとるなどの他者の視点を取り入れて客観性を付与できるかもしれませんが、上記の儲けの話ほどシンプルにはなりません。

主観的な意見は、多くの場合、他者を説得できるほどの根拠がないために、合意を形成できません。
そのため、その意見は組織では力なく消え去り、多くの人が「良い意見だな」と思ったとしても、「ダメな意見だ」という人たちに反論するために客観性を付与する努力が不可欠です。
なぜか余計な手間をかける必要が出てきます。
ただ、気をつけなければならないのは、数値化をふくめ客観性を付与すること、すなわち客観の見地に立つことは、主観なしにできない、ということです。
これは、野中さんの

主観は客観から生まれない

という言葉を平鍋さんが紹介された時におっしゃっていた言葉です。

良い言葉だなぁ、とおもったのですが、明確な説明があやふやなので、以下は私の記憶とそれに基づく見解です。
ここで主観とは「思い」であり、「こうしたい」「ああしたい」という個人の情熱のようなものです。
その主観による観察や体験からの学びが、万人共通な知恵や知識として昇華されるときに、多くの人の主観、つまり客観にさらされて客観性を付与されてゆくのです。
客観性とは、結局、多くの他者の主観から成り立っているものなのです。
主観なしに客観が成立しない、というのは自明なのです。

ですから、主観重要、です。
すべての知識は、他者の主観という客観に陶冶されたある人の主観、つまり、多くの人々の主観と主観ぶつかり合いで生まれ磨かれたものなのではないでしょうか。
思ったこと、考えていること、やってみたいこと、素直にそれが表現できる場にこそ、新たな知が創造されるのです。

<「ビジョン」重要>
現在、会社のビジョンの策定に関わる身としては、

お金は会社にとって手段であり、ビジョンとはそのお金を使って実現したいこと

である、という野中さんの言葉には、Aha!な体験をさせていただきました。
なんとシンプルでわかりやすい言葉でしょうか。

私が仕事をするのはお金のためです。
もう少し掘り下げると、お金が欲しいのではなく、何かがやりたくて、欲しいからこそ、その交換の手段に用いられるお金を稼ごうとするのです。

もしも、使えきれないほどのお金があったとしたら、
自分はいったい何にお金を使うだろう、
自分の欲望を満たしきった後にまだやり続けたいと思うことは何だろう
こうしたことに答えることが、会社のビジョンを描くことなるのだと思っています。

<明日から何をするか>
私の言葉では、野中さんと平鍋さんによる言葉とその言葉からの学びを書ききることはできません。
たしかに、野中さんの言葉、平鍋さんの言葉は素晴らしい。
その素晴らしさは、Scrumのなかにも確実に受け継がれていると思います。
たとえば、Scrumのよさとは、プロダクトバックログ、という形で、本格的にシステムをつくる作業に入るまで、「どのようにその要求を実現するか」という手段を明示しない点にあります。
手段を明示しないことで、そのバックログにあるストーリーが、実はシステムで行わなくても良い、もしくは、もっと優れた方法があるというように、発見的なものづくりを実現しようとします。

しかし、これがどこまでお客様に求められているでしょうか。
システム開発は、いまや立派な3Kと呼ばれる職業であり、発見的、創造的な仕事よりも、安くて、早い、という仕事が求められているのです。
そして、顧客満足度が高いシステムがどちらで作られるか、という点についても確証はないのです。

この現状は誰の責任か、ということを言いたいのではありません。
教科書的に言えば、いままでそうしたモデルで稼ぎをあげてきた開発側とそのモデルに甘えてきた顧客の両者に問題があるのです。

真に考えるべきことは、我々はこれからどのようにシステム開発に携わるべきか、ということです。
システム開発という業界そのものが、ビジョンを求めているのです。
安い、早いを提供し続けるのか、それとも顧客の要望を発見的に満たしてゆくサービスを提供しようとするのか。
それを選んだら、今度は、それをどのように実現しようとするのか。

ウォーターフォールであれ、アジャイルであれ、それは手段です。
早かろうが、発見的であろうが、それは過程です。
システム開発のみならず、SIerをふくめてビジネスシステムにかかわる多くの人たちが、システムを通じて何を達成し、何に貢献するのか、というビジョンを求めているように思うのです。

そんななか、我々は一体、明日から何をすればよいのでしょうか。
再演イベントでもって帰ってきた宿題は、かなり大きいものだと思います。

ランキング参加中。気に入ったら一押しお願いします!
人気ブログランキングへ

CSM研修を受けてよかったと思ったこと

6月 6, 2010

今月の中旬、14日、15日に東京で、CSM研修が行われる予定になっています。
私がCSM研修を受けてちょうど、3ヶ月ほどたつことになりますが、今回のエントリでは、CSM研修を受けてその後、どうなったのか、
なにより、結構な金額を払って元は取れたのか、得したのか、という点について、まとめてみようと思います。

1.自信につながる
CSM研修をうけても、体系的な形式知を得られるだけです。
ワークショップもありますが、たった2日間、座学しただけでスクラムマスターとして振舞えるようになるわけではありません。
しかし、20万円もの金額をかけて、1つのことについて2日間も集中して学ぶ機会というのは得がたいものです。
自費ともなると、より自分の学びにたいする真剣味が実感できます。そのため、その場で得られた知識にたいしても自信をもつことができます。
また、自分と同じようにScrumに取り組もうとする人たちとのつながりができる、ということも大きいです。
自費で来るという人はなかなかいないようですが、会社に費用を出してもらって研修に出席している人は、Scrumに強い興味をもっているか、これから取り組もうとしている人たちが大半です。
そうした人とのつながりを持つと、自分が悩んだり、疑問に思っていることを相談することができます。
こうした人とのつながりは、自らの知識と経験不足を補ってくれる力として、自分に自信を与えてくれます。

2.周囲の評判を得られる
すばやく、そして確実に表れる利点は、周囲の評判を得られるということです。
自費ともなると、CSM研修の参加者の方々にすら褒められます。
私の場合は、この研修をうけたことで、オープン系の経験がないにもかかわらず、オーブン系、かつアジャイル開発の手法を採用したプロジェクトへ推薦してもらえました。
おそらく、研修を受けていなかったら、会社から推薦してもらうことはなかったでしょう。

また、仕事そのものにもやる気がある、と思ってもらえます。
この評価は、かなり得がたいものです。
実際の仕事では、やる気を表現することは難しい部分もあります。
仕事に慣れはじめると、惰性で仕事をし始めます。
なにより、目に見えないやる気、はなかなか評価者からは評価もしづらく、表現する側も表現もしづらいものです。
また、自分なりの仕事のすすめ方を見つけると、それにこだわり始めます。ようするに、自分の価値観で仕事を進めがちです。
これは悪い点ではないですが、その反面、周囲の評判や注意に耳を傾けなくなります。
そのため、周囲の人がなにを大切にしているか、どういう思いで仕事をしているか、こうした点を理解できなくなってしまいます。
そんな状況で仕事をしていると、自分の仕事にたいする思いや情熱が相手に伝わりづらくなります。
なぜなら、相手が何を望んでいるのか、を無視して仕事をしていると、相手の感情を傷つけてしまうからです。
自分の感情を傷つけるような人間を、好意的に「やる気がある」とは、なかなか認めづらいものです。

仕事を離れても「やる気」という目にみえないものへの評価を得るというのは、貴重な機会です。

ただし、こうして実践を伴わなず周囲の評判を得ることは、自信の実力をわきまえず、天狗になりやすい、という難点もあります。
これには、気をつけないといけません。

3.応用の利く現場改善の知識がみにつく
Scrumの体系的な知識を学ぶと、その知識、知恵がソフトウェア開発の現場の外でも、活かせるものであると気づきます。
誤解を招くとは思いますが、Scrumとはソフトウェア開発におけるPDCAサイクルを実現するための手法と思考を体系化したものだといえます。

スプリント計画で作業見積もりと計画を立て、
実際に行動し、
日々では、チェック機能として、デイリースクラムによる振り返りを、
そして、イテレーションごとには、スプリントレビューとレトロプロスペクティブにより、行動のチェックを行い、
次のアクションへ活かす。

こうしたPDCAサイクルをつくるためのリズムと仕組みをソフトウェア開発の現場で実行するための知識を、Scrumは提供しているのです。
ただし、ソフトウェア開発の現場で、という点が大事で、Scrum自体は、ソフトウェ開発の外、すなわち経営・管理にまで言及はしていないのです。
ですが、エッセンスを抜き出して経営に活かすこともできますし、ウォーターフォールや自社標準など、非アジャイル型開発に活かすことができます。

たとえば、デイリースクラムなどは良い例です。
毎日、プロジェクトに関わるメンバーが集まり、
・昨日、どのような作業をやったか
・今日は、どのような作業を行う予定か
・なにか問題はないか
という3つの要素について、15分程度話し合うというだけのプラクティスですので、開発手法はおろかシステム開発でなくても、取り入れることが可能です。
そして、このプラクティスを取り入れ、うまく機能させるだけで日々の現場の問題をすくい上げ、解決のための行動を起こすきっかけを作れるようになります。
もちろん、うまく機能させる、という点が、難しいのですが。
たとえば、ロケーションが異なる人たちが関わるのであれば、一箇所に集まることは物理的に不可能です。
現実では、こうした問題をさあざまな知恵やツールを使って解決しないと、効果的な運用は望めません。

ですので、応用可能な知識が手に入る、というのは、おまけ、のように思えるかもしれません。
ただ私の経験上、Scrumを通じて、ソフトウェア開発の現場を改善する仕組み、そしてその視点を学ぶことで、下はプログラムの効率的な組み方から上は業務の非効率的な運用の発見にまで役立てることができている、と感じています。
Scrumによって、仕組みづくりの方法から問題発見、改善の視点を学ぶことは、おまけのようなものとはいえ、ソフトウェア開発に携わる人にとってなことでは、有意義ではないでしょうか。

<是か非か>
私個人としては、20万、という研修費用は正直、高い、と思っています。
私費で受講する、ということも勧めません。
なんとか、会社にその価値を認めさせ、受講費を勝ち取ったほうが良いと思っています。
むしろ、受講費を会社から勝ち取る、というほうが、良い勉強になるかもしれません。笑
現在のソフトウェア開発においても、すぐれたPMがかならずPMPをもっているわけでもないように、スクラムマスターになるために、Scrumを開発現場で実践するために、からなずCSMの研修をうけ、資格を得る必要はないのです。
とはいえ、私がCSM研修を受けて3ヶ月、投資した金額は、給料はさておいても、新しいプロジェクトにアサインされたり、情報交換する人たちが増えたり、と徐々に回収できているように思えます。
是か非か、といわれたら、会社のお金だったら是非、受けましょう。
私費だったら、強くはお勧めしないです。
ただし、CSM研修を受けたことで、多くの人たちとつながりをもつことできました。
また、CSM研修を受けた、という事実が、多くの人たちとのつながりをつくるきっかけを生んでくれています。
こうした点に価値を感じるのであれば、CMS研修を受けることは、ムダにはならない、はずです。

ランキング参加中。気に入ったら一押しお願いします!
人気ブログランキングへ