アジャイル本読会@勉強会カンファレンス2010

昨日、2010/06/20(土)に、勉強会カンファレンス2010に参加しました。
普段から参加しているAgile本読会の会場が、勉強会カンファレンスの会場内になっていたため、カンファレンスに参加することになりました。

Agile本読会では、『FEARLES CHANGE』という本を読んでいます。
この『FEARLESS CHANE』という本は、組織変革を考える人たちが、その本懐を成し遂げるための49のパターンを紹介している本です。
パターンとは、日本語でいうところの「定石」という言葉に意味合いが近いと思います。
『FEARLESS CHANE』では、組織を改革しようとする人が、その最中の問題や状況において、効果的な対応策や態度、をパターンと紹介しています。

今回の読書会では、EvangelistとStudyGroupという2つのパターンを読み、そのパターンについてディスカッションを行いました。
読書会で特に盛り上がったのは、Evangelistパターンについてです。

このEvangelistというパターンは、初期の行動においてとるべきパターンです。
Evangelistは、組織に導入したいという自分が見つけた新しいアイデアに強い情熱を抱いている人です。
そして、組織を変革するためには必要不可欠な存在でもあります。
とはいえ、このパターンは非常に難しい、といえます。

まず、第一に情熱を持ち続けることは難しい、ということです。
というのは、組織に変化を持ち込むことには、その情熱をかき消すような障害がたくさんあるからです。
たとえば、今回の勉強会カンファレンスに参加された方々は、社内もしくは社外に有益な勉強会を開催する方法を学ぼう、という情熱をもった方々が多かったと思います。
が、多くの不安を抱えているのも事実でしょう。
たとえば、
人が集まらなかったらどうしようか
会議室などの場所の使用許可がおりなかったらどうしようか
なによりも、
勉強会メールをまわしたらどんな反応をされるだろうか
という不安に苛まれることでしょう。

たいていの場合は、これらは杞憂におわります。
参加してくれる人も思った以上に集まり、参加者の意識も高いものです。

とはいえ、やはり「会社は勉強をするところではない」という考え方をする人もいます。
こうした人の意見が面と向かってではなく、噂話で自分の耳に入ってきたりするのです。
自分では、正しくて良いことをやっている、と思っていることに文句を言われるだけでも、大きなショックを受けます。
そして、「なんで自分はこんなことをやっているのだろう」と疑問をもち、当初の情熱が徐々に冷めてしまいます。
また、参加者が「仕事で忙しい」などの理由で一時的に減ったりしても、同じような感情に襲われます。

もう一つは、そもそも変化は急激に起きない、ということです。

特に成功している、正常な組織は、急激な変化など望みません。
成功している企業ほど、いかに自社内に変化を起こし続けるか、を課題としています。
成功体験があるほど、その体験にしがみつきながら、変化するタイミングを見極めようとします。
難しいのは、変化するべきタイミングは見極めることは難しいということです。
くわえて、見極めた後に組織全体がその変化に即座に対応することは、さらに難しいことです。

また、急激な変化はつねに犠牲が伴います。
たとえば、生命の進化の過程でも変化に対応したものが勝ってきた、といわれます。
が、実は、変化を最初に起こした生命が変化できなかった生命を淘汰した、ともいえるのではないでしょうか。
たとえば、突如、クビが急激に伸びたキリンが、中途半端にクビが伸びたキリンが食べるべき葉っぱを食べつくしてしまったために、中途半端に首を伸ばしたキリンは死滅してしまったのではないでしょうか。

会社でも急激な変化が起こる際には、多くの犠牲を払うことが多いように思います。
たとえば、倒産の危機によって多くの役員が退陣したり、多くの社員が退職に追い込まれたり、という事例は数多く見受けられます。

変化のために長い期間をかけなければならない、というのは、それだけでも情熱を冷めさせます。
情熱を傾けることがなかなか達成できない、というストレスは非常に大きく、失望も大きくなるものです。

強い情熱を持ちながら長期間、維持させる、これこそがEvangelistの資質です。
ですが、これは絶対、Evangelistだけではなし得ないことです。
なぜなら、Evangelistの情熱の炎を持ち続けるための燃料をどこからか調達しなければならないからです。
私は、このためにもパターンを学ぶことが有効だと思っています。
というのは、パターンによって自分がどのような状況に置かれているか、ということを冷静に把握できるからです。

今、自分がどのような状況に置かれているか

を把握できるだけでも冷静に今の状態を受け入れることができます。
とくに、厳しい状況であればあるほど、状況を受け入れられるだけで、冷静にもなれ、大きく傷つくこともなくなります。

あと1つ、重要なことは社外に自分の悩みを相談できる場、を持つことだと思います。
それを可能にするのが、さまざま行われている勉強会です。
社内で同じ問題意識をもっている人がいない、もしくは社内の人には言えない問題を抱えている、ということもありえます。
こうした悩みもまた、徐々に情熱をかりとっていきます。

勉強会に参加すると、「悩みを言う」ことは、「悩みを共有する」というポジティブな行為になります。
「愚痴をいう」ようなネガティブなものになりくいのです。
もしかしたら、参加者の人がおなじような問題をもっていたり、もしかしたら、すでに解決していてその方法を聞けるかもしれません。
こうした有益な情報交換の場をもつことも情熱をもち続ける一つの方法だと思います。

組織に変化をもたらすことは、長期の活動を覚悟しながらも、できるだけその進捗を早める努力を惜しまない、という非常につらく気を抜けない行為です。
そのような厳しくもやりがいのある道を選んだ方には、『FEARLESS CHANGE』と勉強会への参加がおすすめです。

ちなみに、Agile本読会は、隔週土曜日に都内で開催中です。
興味のある方は、下記のURLにアクセスし、参加登録されてみてください。
http://groups.google.com/group/agilebooks-reading?hl=ja
それでは。

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