月を目指して(6)~プロジェクトから抜けることになりました~

先月末をもって、アジャイルを標榜するプロジェクトから外れることとなりました。
プロジェクトに参加します、という報告を書いたので、終了報告として個人的な反省を書きたいと思います。

今回のプロジェクトでは、チームにいったいどのような価値を提供できるか、が最後まで定められないままだったと思います。

途中合流という形でプロジェクトに参加したとき、自分がチームへ提供できる価値はテストである、と定めて取り組んでいました。
全く未知の業界のため業務知識はなく、オープン系の知識が不足している私としては、唯一、提供できるものがテストの経験と知識であると考えたのです。

しかし、それは間違いでした。
自分が取り組んできた作業にも、生み出したアウトプットにも意味がなかったとはいいません。
ただ、それはチーム内で必要な役割を引き受けたにすぎず、必ずしも価値を提供していたとは言えなかったと思うのです。

仕事ができる、と称される人は、自分の周囲にいるステークホルダーにたいして価値を提供しています。
しかし、価値は、単にその人がもっている能力ではありません。
また、担っている役割をこなすだけで、価値は提供できません。

仕事ができる人は、誰が、どのようなものを望んでいるか、を的確に把握して提供しています。
くわえて、現状ではどの人の望みを叶えるべきか、の優先順位もしっかり把握しています。
ようするに、プロジェクトやチームの状況、すなわちコンテキストを共有し、的確な行動をとっているのです。

だからこそ、周囲のステークホルダーに高い価値を提供し、できる、と周囲の人たちに称されるのです。

役割を担うことは無価値ではありません。
もっている技術力や知識もまた無価値ではありません。
しかし、それらの価値は、プロジェクトやチームの状態に左右されるのです。

技術力や知識は、提供する価値の基礎でしかありません。
それらを誰にたいして、どのように提供するのか、こうした視点をもちふるまうことが、価値を提供することにつながるのです。
だからこそ、プロジェクトやチームのコンテクストを理解することが重要なのです。

しかし、今回のプロジェクトでは最後までプロジェクトのコンテクストが共有できず、そのために状況に合わせた的確な行動をとることができませんでした。
誰が、なにを望み、どの望みを叶えるか、を理解しないまま、テストという役割に従事していたのです。

プロジェクトのコンテキストを知る努力を怠ったこと。
コントキストを理解せず、自分の価値を自分の能力を基準に定めたこと。
結果、プロジェクトのコンテキストに合わせて自らの役割と行動を考えることができなかったこと。

こうした点がプロジェクトを離れるいま、反省すべきことだと思っています。

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