Androidの今を学んだ@DevLOVE

2010/10/20(水)にDevLOVEが主催するAndroidの勉強会「この掌からできること」に参加してきました。

一応、スタッフぽい位置づけでの参加だったのですが、スタッフのみなさんのスタッフ力が高く、ほぼ一般参加者としての参加となりました。
ということで、レポートを書いてスタッフ的な役割を果たしてみようと思います。

印象に残っているのは、矢野りんさんが仰っていた、
・できるだけ早く動かしたい
・細かい修正にギリギリまで耐えたい
という言葉です。(自分のメモをもとにしているので不正確かもしれません)

この言葉は、デザイナーではない開発者の自分と全く同じです。

もともと受託開発をしていると、UX(ユーザーエクスペリエンス)はおろか、画面のデザインですらぜいたく品の扱いです。
お客さんからの要望がない限り画面のデザインを気にしません。

お客さんも画面を作り込むぐらいであれば、その時間をつかって「もう1つ機能を追加しよう!」という話になりがちです。
ですので、そもそもがデザイナーを名乗る人が、現場にいることがありません。

デザイナーの方がいる現場というのは、ユーザーの使い勝手がクリティカルなビジネス要件になる現場だと思います。
現場にいる方が、デザインを気にしない現場の私のような開発者と同じ価値観をもっている、というの嬉しい一致でした。

この一致は、受託やシステムを通じたサービス提供というビジネス形態が似ているだけでなく、ビジネス環境も似ている事によるのかもしれません。

なるべく早くビジネス価値の高いサービスを提供したい、と考えると、

・動かない、という最悪のリスクはできるだけ早く潰したい
・顧客のビジネス環境も変更しやすいので、その変更を反映したい

そのような価値観が自ずと生まれてくるのでしょう。

アジャイル開発に注目する開発者たちもまた、この2つを早めに満たしたい、と思っています。
第一線で活躍するデザイナーの方も、仕事現場にはアジリティを求めているのだな、と思いました。

次にお話された、江川崇さんのお話で印象に残っているのは、

「ちょっと使えない」という状況を我慢すればもっと良いものが出てくる

という言葉です。

江川さんはIMoNiというAndroidのアプリケーションを開発されています。
このアプリケーションは、AndroidPhoneでdocomoの絵文字やデコメールを使用可能にするサービスです。
docomoユーザーであれば機種がなんであれ使用したいサービスを、少人数で提供されています。
しかも、圧倒的な資本力をもつ企業よりも、早くサービスを提供されているのです。

なぜ素早くサービスが提供できるのか。
その答えは、テストをしないから、だそうです。笑

江川さんの答えは極端ですが、ようするにサービスに求められるの品質の水準が違う、ということです。

一般的に、日本の消費者は品質に非常に厳しい、とよく言われます。
とくに、有償のものにたいする要求は過剰ともいえるものがあります。

そうした消費者の要求に答え続けてきた結果が、日本の産業に優位性を与えているのは確かです。
一方で、品質への厳しい要求が、新しいサービスが生まれてくることを妨げているというのも確かなようです。

IMoNiが企業よりも素早くサービスを提供できている、という事実は、その象徴です。

ただ、江川さんは過剰に品質にこだわる風潮も変わるかもしれない、と仰っていました。
その証拠の1つとして挙げられた製品が、iPhoneです。
iPhoneは、その利便性やエンターテイメント性によって一般消費者に受け入れられました。
しかし、そのプロダクトの品質は、おそらく日本の製造の基準は満たしていないのではないか、というのです。

私も周囲からは、iPhoneを使いながらアプリケーションがよく落ちる、頻繁にOSをリブートしている、などの声を聞きます。
利用者からすれば、そうした状況は非常にストレスを感じ、不便なはずです。
そして、iPhoneは非常に高価です。

しかし、文句を言いながらも、iPhoneを手放そうとはしません。
品質に厳しい、といわれる日本人がです。
おそらく、24時間、365日いつでもストレスなく使えるサービスへの要求より、サービスを利用しているときの便利さや楽しさが優っているからでしょう。

過剰に完璧さを追い求め、奇抜で面白いサービスが生まれづらい日本という市場で、

「ちょっと使えない」という状況を我慢すればもっと良いものが出てくる

こうした環境が生まれつつあるのかもしれません。
そして、AndroidというOSもそうした環境づくりを後押ししてくれるかもしれません。

最後は、日本Androidの会のテスト部、宮田友美さんのお話でした。
デモの準備をされていたのですが残念ながら動かず、という厳しい状況ながらお話をしてくださいました。

発表内容は具体的、実践的でした。
具体的なツールにも、使用方法にも言及があり、テストに悩む開発初心者の人の役立つ内容でした。
個人的にびっくりしたのは、CIのツールとしてHudsonを使用されている、というお話です。
Androidのアプリケーションを作成される現場でも、すでにHudsonが導入されている。
CIツールとしてのHudsonの存在と実力の大きさを感じました。

また、すごいな、と思ったのは、「テスト」という部門がすでに独立して活動している、ということです。
これは、上述の江川さんのお話の対極の価値観かもしれません。
やはり日本の開発者にとっては、品質は簡単に切り捨てられない、重要な観点なのだな、と感心させられました。

以上が、DevLOVE勉強会、「この掌からできること」のレポート、というか適当なまとめです。
ビアバッシュとLTについては、途中で退席してしまったため、書けません。
参加された方には、是非、感想を書いていただきたい、と思っています。

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