ワークショップによる「驚くべき学びの世界」@すくすくScrum

社会人になると仕事そのものが一番の学習の場になる。
ビジネス書を読んだり、技術書の写経をしたり、勉強会に出席したり、というのは、補完的な行為にすぎない。

なにを補完するのか、といえば、仕事の場で学べないことだ。

同じことに取り組み続けると仕事はルーチン化する。
そうなれば行動はもとより、行動と共に思考もルーチン化する。

行動と思考のルーチン化によって、今までにない問題に直面してもよいアイデアがでず解決できなかったり、解決に時間がかかったりするかもしれない。

新しいことに取り組むための発想や意欲がかれてしまうかもしれない。

補完的な学習の場は、今の仕事では手に入れることのできない情報と発想を手入れるためにある。

だからこそ、一番の学習の場である仕事を離れて、補完的な学習だけの機会をもつことは価値のあることだ。

ただ、本を読んだり、実績のある人の話を聞いたりしても、あまり成長はない。

もちろん、外から情報を取り込むことは無価値ではない。

取り込んだ情報は、次に取り込んだ某かの情報とスパークを起こして、新しいアイデアや思考につながることもあるからだ。

ただ、取り込んだ情報を咀嚼して知識としたり、自身の成長につなげたりするためには、実践が必要だ。

とくに、あるエンジニアの人の事例を聞いた場合は、現場で事例と同じように行動してみることが重要だ。

とはいえ、それは簡単ではない。

仕事の場では、実践する機会がないことも多い。

権限がない、協力してくれる人がいない、という状況では、行動を取りづらい。

また、話を聞いただけで、ブログにまとめただけで満足してしまうこともある。

僕自身も、頭に入れた情報を血肉とするために必要な実践の機会を得られない、という焦りやジレンマのようなものを感じることは多い。

しかし、今回のすくすくScrumに参加して、焦りやジレンマの解決方法として、ワークショップが非常に有効だと感じた。

今回のセッションでは、Scrumのプロセスをお持ちいて、チームで紙飛行機をつくるというワークショップが行われた。

僕自身は参加していなかったのだけど、外から見ていて参加者の人達がすっっっごく楽しそうだった。

われ先にと紙飛行機をつくり、規定の距離を飛ばすために工夫を凝らす。

作った紙飛行機を力いっぱいなげる。走りまわる。

参加者の熱気で会場の温度があがったしまったので、エアコンの気温を1,2度下げる必要があるほど盛り上がっていた。

こうしたワークショップの盛り上がりは場の雰囲気を良くする以上の価値がある。

それこそが、頭にいれた情報を実践を通じて体で学べることだ。

Scrumの理論は非常に理解しやすい。しかし、実践はむずかしい。

それはScrum自体を行うこともそうだし、そもそも今の開発現場の開発プロセスにScrumを持ち込むことにもいえる。

しかし、ワークショップをおこなうと擬似的にでも、実践することが可能だ。

そして、頭で理解した理論を体感できる。

ゲーム中はみんなゲームに真剣すぎて、ワークショップの意味やScrumのプロセスの価値について考えなかったかもしれない。

でもふりかえったら、次のようなことをワークショップから学ぶことができたのではないかと思う。
・自主的に物事にとりくむとおもしろい
・思ってもない成功はオーバーコミットを招きやすい(過剰な成果を約束しやすい)
・ふりかえりによるフィードバックを行うことで同じ失敗をしなくなる

ほかにも、そもそもScrumという技法が自分の性格や自分の現場に合うかどうか、講師が説明しきれない点にも疑問をもったり、自分なりの考えをもったりできたのではないかと思う。

なによりも、現場に持ち帰ったときに擬似的にでも経験していると、体験談として理論の説明ができる。

他人の言葉ではなくて、自分の言葉で説明できる。それは、情報が知識となった証拠の1つだ。

ワークショップは、勉強会を情報収集の場としてだけでなく、知識として咀嚼する場に変貌させてくれる。

ワークショップには主体性と体感、頭だけでなく体を使った理解に到る機会がある。

今回、ワークショップの価値について考えさせられたのは、ワタリウム美術館で開催されている「驚くべき学びの世界」展を見たからだ。

展示が非常に素晴らしく、イタリアのレッジョ・エミリアという場所で子供たちどのように主体的に学習に取り組んでいるか、学びを楽しんでいるかがよく伝わってくる。

主体的に、全身を使って目の前のことに取り組みながら、自力で知識を獲得してゆく学習の過程を見て取れる。

子供のように学ぶことが自分たちに求められているか、それは良くは分からない。

でも、自分が関わる勉強会を、楽しく学ぶ子供たちのように、エンジニアが学べる場にしたいと思う。

その場づくりの有効な手段となる可能性を、ワークショップに感じている。

最後に。
今回、すくすくScrumははじめて日本橋を離れて渋谷での開催でした。
会場を提供いただいたのはECナビさんでした。
会場の素晴らしさにくわえて、社員の皆さんのホスピタリティが素晴らしく非常に助かりました。
ありがとうございました!

なにより講師の@Qooh0 さんありがとうございました!

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