「シンセシス」展をみてきた

パンフレットを持ってこなかったことが悔やまれる。
先週、東京都現代美術館で開催されている名和晃平の「シンセシス」展へ行ってきた。

それぞれ綺羅びやかだったり、幻想的だったり作品群が構成する世界観にすっかり魅せられた。
たとえ、触れることができず、十分な魅力を伝えてくれないにしても、すこしでもその世界観を感じ取れるのであれば、パンフレットでももって帰ってくればよかった。

美術作品は、実物よりも写真のほうがよい、と言われるものがある。

たとえば、有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ(ラ・ジョコンダ)』などがそう言われる。
劣化を防ぐために照明が十分に当てられず、盗難防止用のガラスケースにおさめられた作品を見ると、ガッカリする人が多い。

私の周囲でも、「小学校の美術の教科書で見たほうが綺麗だった」という人がいた。

一方で、名和晃平の作品は、真逆だ。
実際に見ないとその魅力を十分に味わうことはできない。

下記のURLから作品を見てもらえばわかるとおり、非常に綺羅びやか作品なのだ。
宝石やシャンデリアを思わせる作品群は、写真からでもつたわる綺羅びやかさに目を奪われる。
が、展覧会で直接、目にする作品群からはさらなる魅力を感じ取ることができる。
http://www.mot-art-museum.jp/koheinawa/

その世界を支える「セル」という概念を、名和晃平は下記のように説明している。

細胞や小部屋、ユニットといった、一つの単位のことですね。それが組み合わさって世界全体がつくられている、というイメージです。
http://www.beams.co.jp/andmore/interview/inteview-with-kohei-nawa-1.html

Scumという作品群は、動物やロボットの機械の表面にビッシリと白いカビ、苔ようなものが覆っている。
PixCell-Deerという作品群では、キラキラと光るビーズが鹿を覆っている。

白いカビやビーズは、その1つ1つが「セル」という最小の単位であり、それが密集することで非常につよい生命力を感じた。

それは幻想的で、ナウシカの腐海を思わせる世界観だった。
腐海では人間の活動は停止するが、腐海で生きられる生物もいる。
ある生命の停止がある生命の活動を支える世界。

それは、食物連鎖で支えられる現実の世界と同じだが、名和晃平の作品をつうじて感じる世界は幻想的だ。

そして、その展覧会の世界観は単純に、Webや本などで写真を通じて鑑賞しても味わうことはできない。

ぜひ、幻想的な名和晃平の世界を美術館に足を運んで感じてほしい。

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