Archive for 2012年4月

アジャイルサムライから学んだこと

4月 16, 2012

1ヶ月に聞いたjonathan rasmussonの話で印象に残ったことを書いておこうと思う。

僕が彼からうけた教えは非常にシンプルで、
ルール1:
価値のあるフィーチャーを確実にリリースして信頼を築け
ルール2:
その信頼を決して裏切るな
という2つのルールだけだ。

アジャイルにやる目的というのは究極、価値のあるフィーチャの定期的なリリースだ。

もちろん、アジャイル開発を発祥とするプラクティスを上手く取り入れることは、開発現場が楽しくなったり、良い開発者を育てることができるようになったり、という効果もあるかもしれない。
とはいえ、それらは手段であって目的ではない。

楽しい開発現場は開発に携わる人の士気をあげる。
人が育てられる開発現場はチームのハネムーンナンバーを増やせるし、チームの能力を高められる。
だが、それは価値のあるフィーチャを継続的に生み出し続け、ビジネスとして成功する、という目的を達成するための手段だ。

たとえば、『アジャイルサムライ』で紹介されているインセプションデッキもデッキを作ることが目的ではない。
開発、プロジェクトの目的を忘れないために作成するのだ。
アジャイルにやるためにはたくさんの暗黙知がある。
アジャイル開発は、それらの暗黙知をプラクティスという名称で形式化した。
しかし、それがたくさん現れてきたことで意識的に考慮することが増えたことにより混乱が生じる。

ちゃんと朝会をやっているか、ちゃんとデッキを作っているか。
こうした視点は悪くない。
しかし、「ちゃんと」を判断する判断基準が大切だ。
単に実施されている、アウトプットが作成されている、という確認では意味が無い。
それは読まれない大量のドキュメントを作成する不毛さに似る。

アウトプットがあるか、という表面的な確認が行われていると、手段が目的になる。
そして、目的に近づくために取り入れた手段をこなすだけになる。
本当に目的にとって有用か、を判断せずに。

Jonathanの話を聞いて、限りなく単純化すると見るべきところは2つで良いように思った。
すなわち、
・チーム内で合意されたスコープを溢れさせずにリリースが出来てるか
・会社の業績は伸びているか
の2つだ。

Jonathanの教えをあまりに簡略化しすぎているかもしれない。
けど、彼の話を聴いていて反省したのは「実施したい、実施すべきだ」と思っていること、つまり手段を取り入れることに目を奪われすぎていて、自分の状況をうまく把握できていなかったことだ。
そして、なぜ「実施したい、実施すべき」と思っていたのか、理由を整理しきれていなかったことだ。

スコープを溢れさせずに定期的リリースができ、会社の業績が上向いているなら。
おそれらく、アジャイルにやれている。
そして、プラクティスを取り入れたいと思っているのは、アジャイルにやれている状況を維持するためだ。

アジャイルにやれているか。
という問たいする答えは非常にシンプルだったのだ。

広告