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「DOMANI明日」展の開放的な雰囲気のなかで作品を楽しむ

12月 27, 2009

<開放的な明るい会場>
2009/12/19(土)に国立新美術館へ「DOAMNI明日」展を見に行きました。
「DOMANI明日」展は、文化庁の在外研修制度によって海外に派遣された作家たちがその成果を発表する場です。
どのような新しい作品を観ることができるのか、楽しみにしながら会場へ向かいました。

会場の国立新美術館はとても明るくて開放的です。
白い壁と高い天井、そして、明るい照明。
そして、各作家ごとに、かなり大きな空間が割り当てられています。
壁一面の大きな作品、大きな空間にちりばめられるように展示されている小さい作品、また、あえて照明をおとして落ち着いた雰囲気の中に展示される作品など、作家が作品を思い思いの形で展示しています。
大きな空間を使って作品を展示するとができる、ということは作家たちにとっては面白いことだろうな、と思いながら作品を見て回りました。

<気になる3人のアーティスト>
今回の展覧会には、12人の作家の作品が展示されています。
その中でも気に入った3名を簡単ですが紹介します。

◆栗本夏樹
漆と蒔絵など、伝統的な手法を用いて作品を製作されています。
伝統的な素材と手法によって製作されているからといって、古臭さはまったく感じられません。
漆や朱漆、金、銀、果てはボンネットを用いた作品の数々は、伝統的な手法と現代の感性やモノとの混ざり合い、新鮮味を感じます。
また、パレスチナ・シリーズやコリア・シリーズ、ジャパン・シリーズなど、国自体をモティーフにして作成された作品もあり、作家が意図的に他の文化との融合を考えていることも感じられます。
クレジットを見ても、日本にさまざまな国の文化が流れ込んできた時代に興味がある、との主旨の文がありましたので、自身の興味がストレートに作品に反映されているのだと思います。

◆伊庭靖子
クッションや磁器の静物画です。
モティーフを聞いても、静物画と聞いても、面白そう!とは感じないかもしれません。
しかし、作品を観るとそのすごさがわかります。
モティーフの立体感と質感、光の捉え方が、卓越しています。
クッションの絵はおもわず触ってみたくなります。
磁器の絵は、磁器がカンヴァスから飛び出して見えるので、立体的なカンヴァスを使って描いているのではないか、と絵を真横から見て確認してしまうほどです。

過去に光を捉えようとした印象派、という人たちがいましたが、伊庭靖子は新時代の印象派、と言ってよいのでは、と感じました。

◆安田佐智種
都市のビル群をモティーフにした写真です。
生き生きとした、そして、迫力ある都市の写真の数々を眺めていると、都市の喧騒や息遣いを感じます。
特に、壁一面に張られた大画面の都市の写真は、鑑賞している人たちに襲いかかってくるようです。

写真は、ビル群のはるか上空にたって見下ろすような構図です。
ですが、単に高所から見下ろすように写真を撮影しても、あのような作品にはならないと思います。
何か特別な手法が施されているのではないか、と思います。

<マイアートは、能装束Ⅱ>
最後、マイ・アート、「この作品は買いたいな」とおもった作品です。
『週末はギャラリーめぐり』を読んでから、作品を鑑賞するときの視点のひとつして「自分だったら買う」という作品を、マイアートとして紹介しようと思い立ちました。
ちなみに、マイアートという言葉は、同書の著者、山本冬彦さんの言葉を拝借しております。

今回のマイアートは、栗本夏樹の『能装束Ⅱ』です。

漆と蒔絵、による作品で、ビジネスバック程度の大きさの作品です。
漆の落ち着いた色合いと、蒔絵と螺鈿のきらびやかさが調和している作品でした。

この作品を一目見て、「家の白壁に飾り付けたいな」と思いました。
気になる方は、是非、会場に足を運んで実際に鑑賞してみてください。

【会場情報】
◆国立新美術館-DOMANI・明日展2009
http://www.nact.jp/exhibition_special/2009/03/domani.html
◆TAB-「未来を担う美術家たち DOMANI・明日展2009」
http://www.tokyoartbeat.com/event/2009/E961

【作家情報】
◆栗本夏樹(Natsuki Kurimoto)
google-”栗本夏樹”による画像・検索結果

◆伊庭靖子(Yasuko Iba)
・yasuko iba home
MA2 Grallery-artists_Yasuko Iba

◆安田佐智種(Sachigusa Yasuda)
google-”安田佐智種”による画像・検索結果

【次の予定】
◆「No Man’s Land」展 @フランス大使館 ※現在はホームページが閲覧できませんでした(2009/12/27)
◆TAB-「No Man’s Land」展
http://www.tokyoartbeat.com/event/2009/4B1A

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