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「NO MAN’S LAND」へ行ってから、「医学と芸術」を関係を学び、「Luxury」なファッションの奥底の欲望を目の当たりにする

1月 11, 2010

<年末年始は3つの展覧会へ行きました>
あけましておめでとうございます。
本年も、ぼちぼちとアートと書評、ときどきシステム開発についてエントリを書いてゆきたいと思います。
よろしくお願いします。

早速ですが、昨年末から今年に入って、
「NO MAN’S LAND」展
「医学と芸術」展
「ラグジュアリー」展
と3つの展覧会へ行きました。
今年最初の記事として、紹介したいと思います。

◆「NO MAN’S LAND」展

解体前のフランス大使館を舞台にして多数の作家が作品を発表しています。
膨大な数の作品と多数の鑑賞者が会場を埋め尽くしており、とても熱気がありました。
日本人だけでなく、フランス人を中心として外国の方が老若男女問わず会場にいらっしゃいましたが、とかく若い人たちが多く、まるで学園祭のような雰囲気でした。

そもそも会場のフランス大使館は、普段、立ち入れる場所ではありません。
そのような施設を自由に歩き回ることができる、というのも貴重な体験です。
一室、一室が何に利用されていたか、を想像しながら歩き回るのも楽しいです。

なによりも、作品を自由に写真に収められ、しゃべりながら鑑賞できるというが、展覧会の魅力です。
普通の展覧会では作品を写真に収めることはできません。
くわえて、会場では静かにしていなければいけない、ということもあります。
しかし、この「NO MAN’S LAND」展では、それらを気にする必要がまったくありません。

私は独りで行きましたが、これから会場に足を運ばれる方は、是非、お友達などと大人数で行くことをお勧めします。
作品について、あれこれ感想を言いながら、気に入った作品があれば写真に収めて楽しむ、というのが、この展覧会の楽しみ方だと思います。

◆「医学と芸術」展
※写真をとりわすれたうえに、パンフレットも忘れました。。。

大晦日に、会場に足を運びました。
レオナルド・ダ・ヴィンチや円山応挙の古典的な作家の作品から、デミアン・ハーストや蜷川実花のような現代のアーティストの作品が、広い会場を埋め尽くしていました。

生と死という、誰にでも関係があり、かつ非常に重たいテーマなだけに、鑑賞し終わった直後はとても疲れてしました。
とくに、死者の骸骨をサンドペーパーに削りつけて製作された作品には、とてつもない迫力を感じました。
最初は、白く長い巻物が壁にかかっているだけだと思い、深く注意もせずに流して鑑賞していました。
しかし、作品の横に製作時のVTRが流れており、これを見てびっくりしました。

そのVTRには、作家のサンドペーパーに頭蓋骨を一心不乱にこすりつける姿が映っていたのです。

作家の姿を見た途端に、いままで特に自分の心に迫ってくることのなかった作品が、急に迫力を帯びてきました。
再度、引き返し作品をじっくりと鑑賞してしまいました。
作品に製作するために頭蓋骨を手に入れることのできる環境、頭蓋骨を削り続ける作家の心境を想像すると、少し前まで単なる白い巻物だったものに、非常な重みを感じました。

そして、作品だけを観ても、作品の魅力や価値を正しく理解できるわけではない、ということを再確認させられました。

多数の作品、なにより、生と死、とりわけ死についてフォーカスを当てた作品の展示は、鑑賞疲れを起こすほどの見ごたえがあります。

◆「ラグジュアリー」展

2010/1/9(土)に足を運びました。
昨年からずっと行きたい、と思っていたのですが、なぜかタイミングが合わずに足を運べずにいました。
そろそろ会期も終了、という情報を見て、ついに観に行くことにしました。

会場は、人が少なく閑散としていました。また、来場者は大半が女性でした。

展示の内容は、副題として「ファッションの欲望」と掲げられているとおり、

自分を輝かしいものにしたい
美しく飾りたい
自らの権力を誇示したい

という人の欲望がどのようにファッションに反映されているか、がよく感じ取ることができます。

金や銀、宝石などの希少な素材を使用した高価なドレスや特定の人のためだけに意匠を凝らして、一点しか作成されなかったドレス。
それらを観ると、希少性、という価値をもった衣装を身にまとうことで、自らの価値を高めたい、という欲望をひしひしと感じます。
とくに、メゾン・マルタン・マンジェラによる作品は、割れた皿やカンヴァス、靴紐や櫛など、珍しさと一点ものという希少性を追求するためにそんなものまで使うのか、と感心させられます。

会場内には、自らを特権的、特別な存在であることを誇示したい、という思いが込められた衣装をまとったマネキンたちが整然と並べられており、とても迫力がある展覧会になっています。

「NO MAN’S LAND」展は今月末まで、「医学と芸術」展は来月末までやっています。
しかし、「ラグジュアリー」展は今週末までしかやっておりません。
興味を持っていただいたら、是非、早めに展覧会まで足を運んでみてください。

駆け足での紹介となりましたが、どれも楽しい展覧会でした。
それでは、本年もよろしくお願いいたします。

【会場情報】
◆「No Man’s Land」展 @フランス大使館 ※現在はホームページが閲覧できませんでした(2009/12/27)
◆TAB-「No Man’s Land」展
http://www.tokyoartbeat.com/event/2009/4B1A

◆「医学と芸術」展 @森美術館
http://www.mori.art.museum/contents/medicine/index.html
◆TAB-「医学と芸術:生命と愛の未来を探る ~ダ・ヴィンチ、応挙、デミアン・ハースト」展
http://www.tokyoartbeat.com/event/2009/ABA5

◆「ラグジュアリー」展 @東京都現代美術館
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/105/
◆TAB-「ラグジュアリー:ファッションの欲望」展
http://www.tokyoartbeat.com/event/2009/1231

【次の予定】
◆「山本冬彦コレクション」展 @佐藤美術館
http://homepage3.nifty.com/sato-museum/exhibition/index.html

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